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唐金株式会社


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業界ニュース

ドラッグストア化粧品市場、差別化と体験型プロモーションで活性化

近年、日本のドラッグストアにおける化粧品売場は、単なる価格競争から品質・体験・共感型訴求へと軸足を移しつつあります。最新の統計によれば、日本の化粧品・パーソナルケア市場は約4.4兆円規模に達し、成長傾向が続いています。まず注目すべきは「スキンケア重視メイク」や「クリーンビューティー」など、成分や健康志向を重視した商品の人気再燃です。ドラッグストアの売場でも、メイクアイテムに保湿成分や美容成分を配合し、肌にやさしい処方を打ち出す製品の展開が加速しています。 さらに、ブランド側はリアルな体験価値を提供する取り組みに力を入れています。POPUPイベントや五感を刺激するディスプレイ、店頭でのハンドタッチ体験などがトレンド化。消費者が「試す」「感じる」ことでブランドへの愛着を深める手法が浸透しつつあります。また、ドラッグストアチェーンの国際展開も拡大しています。大阪発の薬妆店チェーン「大国薬局(Daikoku Drug)」は、2025年8月に香港に初の海外店舗をオープンし、これを拠点に中国・東南アジアへの進出を図ると発表しました。業界全体としては、PB(プライベートブランド)化粧品の強化も顕著です。ドラッグストア独自の企画・開発によるPBブランドが、来店理由の一つとして浮上しており、差別化戦略として有効視されています。このような動きを背景に、化粧品事業を扱う企業は、ドラッグストア流通との連携強化、体験型販売強化、サステナブルな成分設計などを通じて、次世代市場での競争力を高める必要があります。

 

  最終更新:2025/10/04  【印刷】  【キャンセル